QIAGEN は、環境試料から PCR 阻害物質等を含まないゲノム DNA の精製キット、その自動化機器など、精製が難しい試料からの核酸抽出、ウイルスや微生物の高感度な検出/絶対定量が可能な QIAcuity デジタル PCR システム等、微生物やウイルス研究に最適な試薬・機器を開発・販売しおります。また環境試料中のウイルスや微生物をまとめて検出可能な NGS パネル試薬、多様な目的で微生物関連の NGS データを解析可能なソフトウェアもご用意しております。
本オンラインシンポジウムでは、デジタル PCR システム、NGS データ2次解析ツールのユーザー様のご講演に加え、微生物やウイルスの核酸抽出、自動化機器、網羅的な検出用 NGS パネル、NGS データの解析ソフトウェアのご説明等を予定しております。微生物・ウイルス・微生物叢研究にご興味のある方ならどなたでもご参加できます。
生命医科学研究をリードする先生方の貴重なご講演をご覧いただける大変有益な機会になると考えております。この機会に是非、本オンラインシンポジウムにご参加ください。
時間 | 内容 | 演者 |
14:30-14:35 | ご挨拶 | 株式会社キアゲン マーケティング部長 酒井 名朋子 |
14:35-15:00 | デジタルPCRを用いた微生物の絶対定量とマルチプレックス測定 | 株式会社キアゲン セールスアプリケーション部 PCR/dPCR課 田中 聡 |
15:00-15:40 | ウィズコロナ時代の下水疫学調査に資する病原微生物検出技術の開発 | 山梨大学大学院 総合研究部附属国際流域環境研究センター 原本 英司 先生 |
15:40-16:00 | 難しいサンプルからでも「阻害物質除去技術」による効率的・高品質な核酸精製のご紹介 | 株式会社キアゲン セールスアプリケーション部 サンプルテクノロジー課 髙名 瑞 |
16:00-16:30 | QIAGEN CLC Genomics Workbench で行う微生物解析 | 株式会社キアゲン QDI チーム 古谷 昭博 |
時間 | 内容 | 演者 |
15:00-15:05 | ご挨拶 | 株式会社キアゲン マーケティング部長 酒井 名朋子 |
15:05-15:30 | QIAseq NGSライブラリーシリーズによるメタゲノム解析のご紹介 | 株式会社キアゲン セールスアプリケーション部 ゲノミクス課 中村 翔太 |
15:30-16:00 | QIAGEN CLC 製品 によるメタゲノム、メタトランスクリプトーム解析による生物種の推定、注釈付け | 株式会社キアゲン QDI チーム 宮嶋 伸行 |
16:00-16:40 | NGS/MPSを用いた臨床分離株の分子疫学解析: QIAGEN CLC Genomics Workbenchの活用 |
東邦大学 医学部 微生物・感染症学講座 山口 哲央 先生 |
16:40-17:10 | 核酸精製自動化について | 株式会社キアゲン セールスアプリケーション部 サンプルテクノロジー課 平山 義浩 |
【招待講演 原本 英司 先生】演題:ウィズコロナ時代の下水疫学調査に資する病原微生物検出技術の開発 要旨:講演者は,下水処理場の流入水中の新型コロナウイルスを測定することで,処理区域内における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行状況を把握する「下水疫学調査」に関する研究に取り組んできており,下水疫学調査の有効性を示した世界初の総説論文(2020年4月)に続き,国内初となる下水からの新型コロナウイルスRNAの検出報告(2020年6月),下水中の新型コロナウイルスRNAを迅速・高感度で検出可能な逆転写リアルタイムPCRキットの開発(2021年9月),オミクロン株が特徴的に有する変異の下水からの検出(2022年1月)等,世界トップレベルの成果を挙げてきている。2023年5月にはCOVID-19が感染症法上で5類に分類され,ウィズコロナ時代が本格的に到来する中で,COVID-19以外の感染症にも下水疫学調査を活用していくことの重要性は今後高まっていくと考えらえる。本講演では,現在主流となっているリアルタイムPCRのみならず,デジタルPCRやハイスループットリアルタイムPCR等の新技術を活用し,COVID-19ならびに他の病原微生物感染症への下水疫学調査の有効性の評価に取り組んできた講演者のこれまでの研究成果を紹介する。 【招待講演 山口 哲央 先生】演題:NGS/MPSを用いた臨床分離株の分子疫学解析:QIAGEN CLC Genomics Workbenchの活用 要旨:近年の次世代シーケンサー (NGS: Next-generation sequencing/MPS: massively parallel sequencing) の進化により、一度の解析で細菌の全長分の配列データを取得することが可能となった。しかし、 NGS/MPS が即座に細菌の完全長配列を提供するわけではない。実際には、多数の解析ツールを組み合わせて遺伝子配列を構築する必要がある。この解析過程の複雑さは、多くの分野で NGS/MPS の導入を難しくしており、特に臨床微生物検査分野では、 NGS/MPS の普及を阻害する大きな要因となっている。QIAGEN CLC Genomics Workbench は、NGS/MPS データの解析をサポートする統合ソフトウェアであり、豊富な解析ツールを搭載している。さらに、直感的なインターフェイスと多彩なグラフィカル出力オプションを備えているため、非常に使いやすい。本講演では、私の専門領域である黄色ブドウ球菌の解析を通じて、QIAGEN CLC genomics Workbench を使用した NGS/MPS データの解析手法を紹介する。 |