2022年 QIAGEN IPA ユーザーグループミーティング

参加お申し込み


QIAGENでは、遺伝子発現プロファイル解釈は、より高品質で網羅的なデータベースや過去のオミックス研究を活用することが大変重要であると考えています。QIAGEN Ingenuity Pathway Analysis(IPA)は、約25年、数百名の専門家が実際に文献を読んで情報を収集しているマニュアルキュレーションデータベースや公的レポジトリ由来の膨大なオミックスデータを活用した遺伝子発現プロファイル解釈ツールです。

今回のオンラインユーザーグループミーティングでは、オミックスデータ解釈のビギナーからエキスパートまでを対象に、QIAGEN IPA ユーザー様のご講演、QIAGEN スタッフによる有用機能の説明、デモを予定しております。

RNA-seq 等の遺伝子発現解析は、病理、薬理、発生分化や毒性などのメカニズム理解のために頻繁に行われていますが、その生物学的意義の理解は、簡単ではありません。遺伝子発現プロファイル解釈にお困りのお客様、是非、ご参加ください。


【開催日時】 2022年9月26日(月)13:00~17:30  


【プログラム】

 
時間 演者 演題
13:00-13:05 株式会社キアゲン
マーケティング部長 浅田 眞二
ご挨拶
13:05-13:10 株式会社キアゲン
QDI チーム セールスマネージャー Paul Daniel
ご挨拶と予定の説明 
13:10-13:30 株式会社キアゲン
QIAGEN Digital Insights 仁村 幹彦
QIAGEN IPA に最近追加された機能と開発計画
13:30-13:55 トミーデジタルバイオロジー株式会社
アライアンストプロダクト アプリケーションスペシャリスト 部長
田中 英夫 様
QIAGEN IPA 基本機能のご説明
13:55-14:30 日本大学歯学部口腔外科学第Ⅰ講座 講師 
篠塚 啓二 先生
バイオインフォマティクス解析によるがんバイオマーカーの探索
~口腔癌におけるエクソソーム由来マイクロRNAを起点とした機能性ネットワークの解析~
14:30-14:40 休息
14:40-15:05 株式会社Rhelixa 研究開発部
 川村 美夏帆 様
 
IPAで見出だすオミックスの新たな知見
15:05-15:35 株式会社キアゲン
QIAGEN Digital Insights 世良 実穂
QIAGEN IPA の有用機能のご紹介
15:35-16:10 株式会社フェニックスバイオ 研究員
 小島 夕葉 様 
ヒト肝細胞キメラマウス由来ヒト肝細胞 (PXB-cells) の長期培養における遺伝子機能解析
ーMicroarray解析およびIngenuity Pathway Analysisによる検討ー
16:10-16:15 株式会社キアゲン
QIAGEN Digital Insights 國田 竜太
今後のイベントの説明
16:15-16:25 休息
16:25-17:30 株式会社キアゲン
QIAGEN Digital Insights 宮嶋 伸行
ご紹介した機能のデモと QIAGEN IPA に関する質疑応答


【招待講演 演者1】

日本大学歯学部口腔外科学第Ⅰ講座 講師
篠塚 啓二 先生


【演題】
バイオインフォマティクス解析によるがんバイオマーカーの探索
~口腔癌におけるエクソソーム由来マイクロRNAを起点とした機能性ネットワークの解析~

【要旨】
近年、シーケンス技術の革新を背景として,様々ながん腫のオミックスデータが蓄積されてきている。この膨大なデータを活用すれば、網羅的なバイオマーカーを探索することができると思われるが、信頼性に欠けるものもあり、この山の中から重要な情報を見つけ出すための手段、バイオインフォマティックス解析が重要となってくる。演者はIPA softwareを用いて、解析を行ってきた。本講演では、口腔癌細胞におけるエクソソーム内miRNAの存在に着目した,癌化の分子経路を紹介するのとともに、IPAを活用して行ってきた演者の研究についても触れる。



【招待講演 演者2】

株式会社Rhelixa 研究開発部
川村 美夏帆 様


【演題】
IPAで見出だすオミックスの新たな知見

【要旨】
QIAGEN Ingenuity Pathway Analysis(IPA)は、遺伝子プロファイルにおけるパスウェイや下流プロセスから、疾患の原因探索や仮説検証に非常に有用なツールです。 Rhelixaでは、研究にお役立て頂くため、受託としてIPA解析を提供しております。 本講演では、特定領域の遺伝子発現情報を光照射で取り出すPhoto-Isolation-Chemistry(PIC)、空間 / 領域特異的トランスクリプトーム解析によって得られた遺伝子発現プロファイルについて、IPAソフトウェアを用いて解析し、どのように解釈をつけていくか実際のデータをもとにご紹介致します。 PICとIPAを組み合わせた解析は、多様かつ複雑な組織において、特定の細胞集団の特徴を捉えるのに有効な手段の一つです。 講演で使用するデータは無償配布しますのでお問合せ下さい。



【招待講演 演者3】

株式会社フェニックスバイオ 研究員
 小島 夕葉 様


【演題】
ヒト肝細胞キメラマウス由来ヒト肝細胞 (PXB-cells)の長期培養における遺伝子機能解析
ーMicroarray解析およびIngenuity Pathway Analysisによる検討ー

【要旨】
ヒト肝細胞は肝臓研究における重要な実験材料であるが、ドナー不足や、同じドナー由来の新鮮肝細胞の再現性実験が実現困難といった問題点がある。我々はヒト肝細胞を肝障害免疫不全マウス(cDNA-uPA/SCIDマウス)に移植することにより、マウス肝臓がヒト肝細胞で置換されたヒト肝細胞キメラマウス(PXBマウス)の作製に成功した。これまで、PXBマウスを用いた、数多くの薬物代謝試験、HBV、HCVなどウイルス感染実験が行われてきた。さらに、PXBマウス肝臓よりコラゲナーゼ灌流法を用いて新鮮ヒト肝細胞(PXB-cells)を分離することができる。PXB-cellsは上記の問題点を克服し、少なくとも21日間コンフルエントで培養可能であり、主な薬物代謝酵素を発現している。今回、新鮮なPXB-cellsとヒト肝臓より分離した新鮮ヒト肝細胞の遺伝子発現解析の比較を行い、さらに長期間培養したPXB-cellsにおける経時的な遺伝子発現変化や、IPA解析による肝細胞の機能におけるシングナルパスウエイ解析を実施したので報告する。




QIAGEN Digital Insights (QDI) は QIAGEN Bioinformatics の新名称です

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